ラブドールとシリコンバスト

柔らかいシリコンバストの谷間に顔を埋めたいと常々思っている。そのためには左右別々ではなく、その間の谷間もシリコンでつながっている製品が必要だ。しかしブラ型の女装用品でもシリコンの地続きではなく別の布に左右の胸を貼り付けたものばかりだったり、つながっていても表皮がラテックスだったりしてよろしくない。
オナニーグッズで両胸型のものは「おっぱいもも」や「おっぱいメロン」が存在する。全体の幅が20cm程度と小振りで微妙にミニチュアサイズだ。大人の等身大ドールに貼り付けるとおそらく乳首の位置に違和感が出るだろう。元々子供サイズであるLove Bodyでは問題ないらしく、使用実績の報告も多い。私にとって最大の問題はどちらも胸の谷間にパイズリ用のギザギザした溝が成型されているので、谷間に顔を埋めるのに適さないということだ。
オナニーグッズのシリコンバストは感触優先で表皮をコーティングしないため、油分が染み出し続ける(ブリード)という難点がある。内部のシリコンジェルだけを不透過性の膜でくるめばブリード元は表皮のシリコンゴムだけになって抑えられるだろう。誰でも思いつくような対策だが一向に実現しないのは、膜とシリコンゴムの接着に難があるのかもしれない。長時間揉んだり引っ張ったりされても剥がれないという耐久性を要求されるわけで。
と、ここまでは単なる前振りで、実はこちらの要求に合致するものはすでに存在する。肌付きオールシリコンおっぱいヤフオクに小数出品されている手作り品だが、外皮はシリコン、内部はシリコンジェル、谷間も含めた一体成型、乳首の造形も申し分ない。ブラタイプもあるのでクッションドールへの取り付けも可能だ。ブリードはあるだろうが我慢する。ではこれを何に取り付けるか。これは体側が平らな人工乳房だが、元々胸のある体にこの類の物がまともに固定できないことはすでに経験上知っている。従って胸が平らな製品であることが第一条件だ。

  • エア注入式のビニールもの - 最初から胸のないハグピロー・エリーや、胸を容易に切り取れるLove Bodyシリーズ(実売2000円前後)。これにビニール系接着剤でシリコンバストを取り付けるのはすでにメジャーな改造手段であり、実証済みなのが心強い。何より安価なので失敗しても気楽に買い替えできる。
  • クッションドール - 木偶の坊の胸がないモデル。お姉さんの抱き枕(13000円〜)、ビーナスボディ単体(15000円〜)、キューティボディ(16000円)、キューティドール単体(35800円)、抱き締めドール本体(変身セット37800円)、SexDollタイプS(43000円)が該当する。シリコンバストに関してはブラタイプが無難だが、木偶の坊自身がエクスタシーボディへ付け乳首を接着するのにセメダインのスーパーXを推奨しているので、通常タイプのシリコンバストも同じ方法で接着できるかも知れない。またSexDollは有名ホール「名器の品格」が取り付け可能というのも売りになっている。
  • 共通の問題点 - 骨格がないラブドールのトップ側に重いものを取り付けると、直立時に腰が折れて上体が前後左右に傾きやすい。これは中身がエアでも綿でも同様。コスプレ好きなオーナーが衣装・ヘッド・ウィッグを着けさせていると総重量は結構なものになるので、さらに大型のシリコンバストを追加することで本格的におじぎ・のけぞりしてしまう恐れがある。なおこれは直立させる場合の話であり、仰向けやうつぶせで使う分には問題ない。Love Bodyに関しては手間をかけて内部に骨格を仕込むことで改善可能だが、木偶の坊だと中を開いて綿を出すような改造はなかなか難しいらしい。

さてどうしたものか。もちろんあれもこれもと追い求めれば一体型シリコンドールが最強なのは明白だ。その対極として、シリコンバストだけでもきっと楽しめないことはないだろう。その間のどこかでコストと機能を妥協させなければいけない。またこうやってボディに改造を加えていくほどサイボーグ感が増していき、露出が低い状態では大丈夫でもビキニや全裸では違和感が否めなくなってくる。今も悩んでいる。


その後の顛末:セックスドールにシリコンバスト取り付け失敗