シリコンシームレスドール






等身大シリコンドールは無理でも、1/3サイズなら扱いが楽そうだし値段も手頃じゃないか?
というわけで東京ドールのOneThird-60Mに手を出してみた。顔はオークションで落札したスーパードルフィーのヘッド。
まあなんと言うか、勉強になりました。
まず株式会社やまとのvmf50というエロい1/3ドール(シームレスではない)のために用意された水着系コスチュームを買ってみたが、これが入らない。あっちは50cm、こちらは60cmという差もあるが、そもそも現実の人体とは異なるドール体型なので、どういう風にプロポーションを強調するかという作家性の差もあるのだろう。入らないとすれば胸の差かと思っていたが、そもそも足が入らなかった。vmf50は普通に分割式なので、手足をもいだ状態で胴体に着付けできるため、腿を通すことを考慮してないようだ。
DDDy用のエロコスなどもおそらく同様に着せられないだろうと思うと、もうこのドールでやりたいことは何も残ってないように思う。
写真のセーラー服は台湾の業者がオークションに出していたもので、写真ではわざと肩で羽織っているが腕も普通に通せる。でもこんな露出度の低い服ならシームレスドールの意味がない。
シームレスドールは高価な分、カスタムドールの頂点に位置し、SD・DD・オビツができることなら何でもできると思っていた。
大きな間違いだった。
写真の通り、肘や膝を直角以上に曲げると非常に不自然な表現になる。こんな人いません。これじゃエロポーズもままならない。それに思ったほど曲がらない。いまやオビツの関節は易々と鋭角に曲がるというのに、このドールはそれに遠く及ばない。
またこのシリコンゴムの体が結構厄介で、至るところに油の跡を付ける。パウダーに油を吸着させた直後でもお構い無しにブリードして指をベタベタにする。覚悟はしていたが、これほどとは思わなかった。
シリコンゴムを触った感じはさほど柔らかくなく、乳房もまさにゴムの塊という感触で、決してプルプルというような代物ではない。そのくせ強く押し込んでいくとどこまでも変形するので、手の平をひねろうとしてあやうく金具にゴムを突き破らせてしまうところだった。薄く引き伸ばされたゴムの向こうに骨格の板がはっきり感じ取れた。人体の場合は皮下脂肪の下に筋肉があるので、表面は柔らかいが、ある程度押し込むうち反発が強くなる。そのような特性をドールに持たせることは、しかし、言うほど簡単ではないのだろう。
暴言になるかも知れないが、現在のシームレスドールの価値は、シームレスだというその一点だけなのではないか。それ以外の機能は大体普通のドールの方が勝っているように思う。例えエロ目的だとしても、きっとvmf50の方が楽しいだろう。あれはあれで中々買えないけども。


一晩寝て出来ることと出来ないことを整理した結果、このドールには半脱ぎアイドルとしてやっていってもらうことにした。vmf50やDD用の密着タイプのエロコスが着られないことや、ダイナミックで挑発的なポーズに向かないことはあきらめるより他にないが、普通の衣服を着崩すエロスに関してはそこそこ筋が良さそうに思えるからだ。これからも時々1/3ドール衣装のオークションを覗いてみることにしよう。