Erieの可動性

第2世代Erieが到着した。中古だが表面の状態はとても良い。身長は小学生だが大人の体格をしており、既製服を合わせる事の困難さから、マネキンとしては今後不遇な存在となるだろう。それでも半額の5万円で売り出されたとき、長身版が出るまで待つという決心はあっさり消えた。
顔は可愛い。旧世代なので目は動かない。上睫毛つき、下睫毛はペイント。このナチュラルなギャルっぽさは他のメーカーにはないもので、私にとってErie最大の魅力だ。付属のプリシラ製フルウィッグを付けると、もう首から上には文句の付けようがない。メイクとウィッグの組み合わせから、これは「ビューティ」モデルのようだ。もちろんこれ以上にリアルなラブドールはいくらでもあり、それと比べたらErieの顔は人形っぽいとさえ言えるが、そういうところも含めてErieには一つの完成されたバランスがあり、リアルな顔と比べて何ら劣るものではない。
乳は硬い。ウレタンスポンジ芯材とラテックス皮なのでこれは仕方ないし、予想されたことだ。むしろブリードがないことを喜ぶことにしよう。現在の第4世代は多少改善されているのだろう。
一番の問題は表題の可動性だ。腿を90度前まで上げることは可能だが、相当な力を加えてないと保持できない。手を離した瞬間ばいーんと戻る。公式ギャラリーで四つんばいになっているように見えるのは、実際には写真のマジックなのだろう。あるいはこれも第4世代までに改善済みかも知れない。
基本的にはどの関節も力を加えれば曲がるが、元に戻る力が半端なく強い。マネキン扱いしようとしてもポーズはほとんど取れないだろう。直立させておくしかないだろうが、ホームポジションは膝が若干曲がった状態らしく、すらっと立たせておけるかも怪しい。まずはスタンドの到着を待つとする。関節は単なる鉄線なので、あまり難しいことを考えずに動かせるのは良い。多くのシリコンドールのように関節の軸方向を考えずに曲げると折れるようなことはない。
しかしなるほど、これがErieは実践に向いてないと言われる所以か。バックや騎乗位は無理、正常位でも大きく開いた足はすぐ閉じてしまうので、足を閉じたままできるようにホール場所が上付きになっている。
これがシリコンになると関節がしっかりしている分バックや正常位はそつなくこなせるだろうけど、そもそも重たすぎる。
実践ではエアかクッションが一番楽だろうか。エアに正常位で体重をかけると圧力で破れる恐れがあるので、結局クッションドールが実践最強のような気がする。ただし関節の可動域が高いタイプに限る。