シリコン製ラブドールのメンテナンス性

調べれば調べるほど、私にシリコン表皮のラブドールの所有は無理だと感じる。プレイ時よりも保管中の制限が厳しい。
表皮についてはそれなりに頻繁に(週1とか月1とかで)全身にパウダーをはたくことで、埃取りとブリードした油の吸収を行なう必要がある。
ウィッグや色物の衣服は色移りの原因になるので、プレイ時以外は禿+裸にしておくか、せいぜい白髪ウィッグと白物衣装くらいしか着せておけない。これでは普段からマネキンとして衣装を着てもらい日常の彩とすることは不可能だ。この時点で私にとってシリコンドールの価値は激減する。
ポーズを取ること自体が表皮への負担になるため、普段はドールにとって一番楽な製造された時の姿勢にしておくことが推奨される。一般にこれは直立ではなく肘・腿・膝を緩く曲げた状態のことで、大きく倒したリクライニングチェア等に寝かせる必要がある。そんな空間ないし、そんなものを横目に生活して何のときめきがあるのかと。
ちなみに直立させておくと足裏に重量が集中してシリコンが復元不可能なくらい変形してしまうため、直立での保管は製造元が禁止してるケースもあるそうだ。
もういいだろう。これだけ手のかかるシリコンドールは自分には過ぎた代物だと言うほかない。クッションドールや、PVCや硬質プラスチックのお手軽な素材で、まともなプロポーションの等身大人形が安価に入手できる日が来るのを待とう。大体シリコンゴムだってラブドールに導入されたのは90年代末で、ごく最近と言っていい。まだまだこれから改良されたり新材料が登場することもあるはずだ。新しいものへ挑戦するのはそれなりに資本力のある会社じゃないと難しいだろうから、ファンタあたりに期待しておこうか。ラブドールメーカーの中ではここが着せ替え用途への理解はありそうな気がするので。顔はもっとリアル寄りに、どこか野暮ったいくらい普通な感じの女子高生でお願いします。